【~50's】Belgian Army Moon & Balls Camouflage Airborne Pants Size.6 "Early Type" "Dead Stock"

1953年支給、ベルギー軍『ムーン&ボールカモフラージュ エアボーンパンツ』になります。

希少なデッドストックでの入荷となります。

もはや説明不要なベルギー軍の銘品。
1942年の英国空挺師団にて採用された最初期迷彩柄である "Brushstroke Camouflage" をサンプリングし、1952年にベルギー軍にて初めて導入された "Moon & Balls Camouflage" が全体に施されているインパクト大の1着。

ムーン&ボールカモフラージュは、ブラッシュストロークカモフラージュと同類となる迷彩パターンにはなりますが、生産背景を含めやや異なります。

カーキ色の背景に緑と赤茶色の形で構成され、緑の形の多くは遠くから見ると完全な円に見えますが、他のものは  "半月" にしか見えません。
したがって『月（ムーン）と球（ボール）』と呼ばれる事になったそう。

このパターンは "1952年〜1956年" という僅かな期間のみでしか生産されておらず、軽量及び中厚手のコットンポプリン・厚手のキャンバス等、数種類の生地に当時プリントされていたそう。

当個体に関しては、イギリス軍の不朽の銘品 "SAS Camouflage Windproof Trousers" をサンプリングして作られたと言われています。
イギリス軍個体とディテール・デザイン共に似ていますが、ベルギー軍独自のムーン&ボールカモフラージュ柄が最高にイケている1着です。

ミリタリーアイテムの中でも数多くの国の迷彩柄があるかと思いますが、ムーン&ボールカモフラージュ柄はその中でもトップクラスで格好良い配色かと思います。

当モデルに関して『前期型』・『後期型』との2種類が存在しています。

前期型と後期型の異なる点としては大きく3つあり、フロントボタンフライか否か・裾のドローコード仕様・生地感とがあります。

前期型に関しては、1950年〜1956年という短期間のみ生産されていた大変希少価値の高い1着となります。
また生地感も後期型と比べて、薄手で柔らかく穿きやすい印象です。

反対に後期型は1956年〜1975年までと、前期型と比べても一目瞭然の長い生産期間が設けられていたそう。
また生地感も前期型と比べ、比較的厚手でガサッとした生地感が特徴的な高密度コットンが採用されています。

ハッキリ言って好みは分かれそうですが、個人的には前期型の方がストレス無く着用できる印象です。

前期型・後期型どちらにも共通しているディテールとして、ウエストと裾部に付属するドローコード（当個体に関しては欠損）・左片方のみに付属する大きなポケットとがあります。

片方のみに付属するポケットに関して、通常真横に配置されている個体が殆どですが、当個体に関しては "SAS Camouflage Windproof Trousers" と同様にフロントに配置されている珍ディテール。

サイズ表記は "6"
ウエストに関してはドローコードで調整が可能ですが、大体日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。

元々オーバーパンツとして生産されていますので、基本的にどの個体に関してもサイズ感は大きくなっています。

当個体のサイズ感は、ウエスト大きめ・レングス短めとなりますので、小柄な体型の方がロールアップ無しでご着用するのに適しているかと思います。
ウエストにはドローコードが付属している為、絞って頂ければ細身の方でもご着用可能かと。

ミリタリーパンツらしく大きめに穿いて頂いても、雰囲気良くご着用頂けるかと思います。

状態もデッドストック品ですので申し分なく、汚れ・傷等のダメージは見受けられませんが、恐らく裾上げがされているかと思われます。
裾上げ前提でご着用される方でしたら、問題ないかと思います。

市場的に見ても球数の少ない、前期型の個体。
後期型の流通量が多く、前期型でお探しの方も多いのではないでしょうか。

ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1本。
このコンディションでお目にかかれる事は中々無いかと思いますので、サイズが合う方はこの機会をお見逃しなく。