【~70's】French Vintage Le Corbusier Leather Work Jacket "Wool Collar"

1970年製、フランス製『ル・コルビュジエ レザーワークジャケット』になります。

20世紀を代表する近代建築理論家の巨匠、ル・コルビュジエ（シャルル＝エデュアール・ジャンヌレ）が当時着用していた事で有名となった、フレンチヴィンテージを語る上では欠かせない逸品。

元々は、当時の国有企業や行政機関等の支給品であった、ワークウェア用のレザージャケットと言われています。
フランス軍の制服資料でも、コルビュジエタイプのレザージャケットがオンブックされている為、数は少ないものの軍関係でも着用されていたと思われます。

今回は、コルビュジエジャケットの中でも球数が少なく希少と言われている、所謂 "ウール襟タイプ" と呼ばれる1着のご紹介。
実際に当時コルビュジエ本人が着用していた物が、ウール襟タイプの個体という事もあり、ウール襟で探されている方も多いのではないでしょうか。

ボタンが2列に並ぶ、通称 "ダブルブレスト" 仕様という希少ディテールを持ち合わせた当個体。
やはりシングルブレストの個体よりも、ダブルブレストの方が見た目としてのインパクトも強く、存在感がありますね。

裾部のポケットは、斜めタイプではなく、フラップポケットタイプ。
コルビュジエ本人が着用していた個体も、同様にフラップポケットタイプですので、拘りのある方には嬉しいポイントではないでしょうか。

風の侵入を防ぎ、保温性を高める為に高めに設計された、チンストラップ付きの襟仕様ですので、襟を立てて着用しても格好良いかと思います。

チンストラップが付いているのと、付いていないのとでは雲泥の差。
襟を立てて着用した時の高揚感・雰囲気は別格です。

漢らしさ全開のブラックカラー・更に追い打ちをかけるようなダブルブレスト仕様と、正に漢の浪漫が全て詰め込められた1着かと。
正直レザージャケットは、コルビュジエジャケットがあれば事足りるかと思う程の満足感を得られるかと思います。

また、袖部内側には、製造年等が記載されたスタンプも確認出来ます。
スタンプ内に "1970" という表記も確認出来る事から、1970年に支給された個体かと思われます。

スタンプ上部には、フランス海軍の通信・電子部門である "CNET（Centre National d'Études des Télécommunications）" と思われる記載の確認が出来る為、もしかすると軍関係の官給品の可能性もあるかと。

当時軍関係のレザージャケットの製造を担っていた "M.I.C" 社がコントラクターというのも、拘る方すると嬉しいポイントではないでしょうか。

生地には "Sheep Skin（シープスキン）" を贅沢に使用。

シープスキン（羊革）とは、生後1年以上経過した羊から作られる革。
革の中で最も軽さと柔らかさのある革で、他の動物の革と比較すると強度・耐摩耗性は低くなってしまいますが、肌に吸い付く様な革質は、身体へのフィット感に非常に優れています。

レザーの生地が硬く敬遠されている方が多くいるかと思いますが、その心配は無用。
既に身体に吸い付くような柔らかいレザーの革質となっていますので、着やすさは抜群です。

裏地は、ウール生地で仕立てられていますので保温性も抜群。
デザイン性はさることながら、機能性にも優れた1着なのは間違いないでしょう。

サイズ表記は "G（G = Grande）"
日本サイズで "L" 程度に該当するかと思います。

実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
コルビュジエ本人も、かなり大きめにガバッと羽織っている写真が見つかっていますので、本人同様に大きく着用するのも格好良いかと。

皺・擦れ・虫喰い・ボタン損傷等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージ見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。

フレンチヴィンテージの定番アイテムである "Le Corbusier Leather Jacket"
特にウール襟が施された個体は市場的にも極めて少なく、探されている方も多いかと思います。

コルビュジエジャケットの中でも、ウール襟個体の入荷は非常に少なくなっていますので、お探しの方はこの機会をお見逃しなく。