2008年支給、イギリス空軍『MK3 コールドウェザー エアクルージャケット』になります。
イギリス空軍(Royal Air Force = RAF)とは、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の空軍部門であり、世界で最も古い独立空軍として1918年に創設されました。
その設立は第一次世界大戦の最中、陸軍航空隊(RFC)と海軍航空隊(RNAS)を統合する形で行われ、以後『制空権の確保』という概念を先駆けて具現化した存在として、軍事航空の在り方を世界に示しました。
第二次世界大戦では、RAFは "Battle of Britain(バトル・オブ・ブリテン)" において大規模な空中戦を展開し、ナチス・ドイツによる本土侵攻を阻止。
この戦いは、空軍単体によって国家存亡の危機を退けた歴史的事例として、今なお語り継がれています。
戦後も冷戦期を通じて核抑止戦力の一翼を担い、フォークランド紛争・湾岸戦争・コソボ紛争・アフガニスタン戦争などにおいても、その航空作戦能力を発揮。
また、無人機運用・サイバー空間への対応など現代的能力の強化も進められており、常に進化し続ける空軍として評価されています。
現在のRAFは、戦略爆撃機 "タイフーン" や輸送機 "アトラス" 、早期警戒機 "センチネル”、空中給油機 "ヴォイジャー" など多様な機材を保有し、NATO及び国連主導の任務において、即応性と多様性を兼ね備えた航空部隊として、国際安全保障における重要な地位を占めています。
そんな世界で最も古い独立空軍として名を馳せるイギリス空軍より、ヨーロッパミリタリーの定番アイテムである "MK3 Cold Weather Aircrew Jacket" のご紹介です。
"MK3 Cold Weather Aircrew Jacket" は、1960年代から2010年まで約50年間にわたり標準装備として採用された英国王立空軍の正規フライトジャケット。
空軍仕様ならではの実用性と、細部まで配慮の行き届いた設計が随所に光る、極めて完成度の高いミリタリージャケットと言えるでしょう。
首元にはチンストラップを装備し、防風性を高めると同時に、立ち襟にして着用する事で無骨な雰囲気を強調するアレンジも可能です。
また、収納式のフードを内蔵した後襟のジップ構造となっており、天候の急変にも対応出来る機能的ディテールでありながら、外見にはそれを感じさせないスマートな仕上がりに。
肩部には、ミリタリーらしいエポレット(階級章ループ)が付属。
両肩に備えられたストラップの付け根には、当個体ならではの英国らしい "ブラック × ホワイト" の2トーンラインが差し込まれており、さりげない意匠として効いています。
ウエスト部に斜めに切られたハンドウォーマーポケットはジップ仕様となっており、手を温めるだけでなく貴重品の収納にも対応。
利便性と防犯性のバランスが取れた設計です。
更に、左袖にはペンポケットが縫い付けられており、空軍ユニフォームならではの機能性を象徴するディテール。
前合わせにはDリングが付属し、ボタン留めとジップファスナーによる二重構造を採用。
二重構造の設計は、防風性と耐久性の高さを誇り、外気の侵入をシャットアウトさせる理に適った設計となっています。
ジップスライダーには "YKK" 社製のメタルジッパーが採用され、滑らかな動作と耐久性を両立。
内側には、官給品の証ともなるラベルも綺麗に残っています。
タグ内に "JUNE 2008" という表記も確認出来る事から、2008年06月に支給された個体となります。
短めに設計された着丈と、適度にワイドな身幅との対比がもたらす、メリハリのある輪郭。
肩周りにはゆとりを持たせつつも、裾にかけて自然と絞られたラインが形成されており、全体に無駄な膨らみを感じさせません。
袖周りは、腕の可動域をしっかり確保した立体構造。
袖口に配されたベルクロストラップでフィット感を自在に調整でき、インナーのボリュームに応じて着用バランスを最適化する事が可能です。
身頃のラインはあくまで直線的ながら、随所に施されたパターンの工夫によって、着た際には自然な立体感が生まれる構造。
腰位置を高く見せる効果もあり、スタイリングに取り入れた際にはスタイルアップを叶えてくれる事でしょう。
生地は、"コットン 100%" の高密度ツイル生地を採用。
滑らかな表面感としなやかなハリを併せ持った素材感は、正に "ヴェンタイル" 生地を想起させる風格ある佇まい。
細番手の糸を密に織り上げた綾織り構造によって、風の侵入を防ぎながらも、通気性と柔軟性を保つ優れたバランスを実現しています。
手に取った瞬間に感じるコシと、目の詰まったしっとりとしたタッチ。
軽快でありながらも芯のある質感は、長く着る程に身体に馴染み、着用者と共に風合いを深めていきます。
カラーは、深みのあるセージグリーンカラー。
グリーンとグレーが混ざり合った中間色で、まるで森の中で湿度を含んだ葉の様な穏やかな彩り。
光の当たり方や見る角度によって微妙にトーンを変え、正に "静かに主張する色" としてスタイリングに奥行きをもたらします。
その色合いと相まって、素材特有の微光沢や織り目の陰影が浮かび上がり、質実剛健な印象の中にほのかな艶感を漂わせる仕上がりに。
ミリタリーの無骨さに品の良さをほんのりと添えた、素材とカラーが生み出す説得力。
サイズ表記は "7"
日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ジャストサイズ・オーバーサイズのどちらで着用しても様になるかと。
汚れ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
歴史と機能美を体現する、イギリス空軍の正規支給品 "MK3 Cold Weather Aircrew Jacket"
高密度に織り上げられた綾織りコットンは、ヴェンタイルを彷彿とさせる堅牢さと滑らかさを両立。
現代のスタイルにも自然に馴染む洗練されたセージグリーンの色味と立体的なシルエットは、単なるミリタリーの枠を超えた存在感を放ちます。
本物志向のミリタリーウェアをお探しの方は、この機会をどうぞお見逃しなく。