推定20年代頃、フランス製『ブラックウール サックコート』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
フレンチヴィンテージのフォーマルアイテムと言えばな "Sack Coat(サックコート)"
サックコートとは、1840年代に初めてフランスで誕生し、以前まで着用されていた "Frock Coat(フロックコート)"・"Tail Coat(テールコート)" のカジュアルな代替品として着用されていた、現代のビジネススーツの前身とも言える存在。
フロックコート・テールコートとは異なり、着丈が短いシングルブレスト仕様で、よりゆったりとした仕立てとなっています。
誕生当時、スポーツ・日常生活ではサックコートが着用され、その他のよりフォーマルなシーンでは、引き続きフロックコート・テールコートを着用していたそう。
サックコートは通常、ノッチドラペル仕様・3つ或いは4つボタン留め仕様・フラップポケット仕様となっており、当時はトップボタンのみを留めて着用するのが主流だったと言われています。
基本的に、厚さを変えたウール生地で仕立てられたサックコートが殆どだったそうですが、夏等の暑い季節では、リネン生地のサックコートも着用されていました。
また、無地・格子縞・ストライプ・チェック柄等、様々な柄で仕立てられていましたが、19世紀末では、グレー・ブラック・ネイビー・ブラウン等のダークトーンが主流となったそう。
サックコートのデザインは、男性ファッション史の重要な一部であり、フレンチヴィンテージにおいても欠かせない、マスターピース的存在と言えるでしょう。
当個体に関しては、フレンチワークの定番である "ウール生地" を使用した、サックコートでは定番のファブリックとなります。
高密度に織られたウールギャバジン生地で、保温性は勿論、美しくも控えめな光沢感も見られ、丈夫で耐久性にも優れています。
また、ドレープ感も見られるのがギャバジン生地の特徴となりますので、サックコートの様なフォーマルアイテムに最適。
毛足が短く、ヴィンテージウール特有のチクチク感も少ないので、苦手な方でもご着用頂けるかと。
コットンと比較すると厚手の生地となっていますので、使える季節が限られてはしまうものの、秋冬に活躍する事は間違いないでしょう。
詰まったノッチドラペル・フロント4つボタン留め・フラップポケット・湾曲した裾部のカッティング等、一般的に多く見られるサックコートと同様のディテールを有しています。
個人的に高揚するディテールは、内側のポケット部分。
細かい運針で何層にも補強が施されており、まるで芸術作品を見ているかの様な感覚に陥ります。
現行アイテムではまず見られませんし、一体どの程度のコスト・時間が掛かるのか、想像もつきません。
当時の1着1着に込められた時間・想いが、当個体からはヒシヒシと感じます。
裏地は、ブラックライトモールスキン生地で仕立てられており、生地特有の光沢感と滑らかな肌触りが心地良いです。
男性ファッション史を、直接肌で感じる事の出来る喜び。
フレンチヴィンテージでフォーマルアイテムをお探しの方には、是非とも手に取って頂きたい逸品です。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "S" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても小さめのサイズ感となりますので、小柄な体型の方でしたら問題なくご着用頂けるかと思います。
是非ともジャストサイズでご着用頂きたい1着です。
汚れ・擦れ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージ見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
フレンチヴィンテージを語る上で欠かせない "Sack Coat"
初心者から玄人の方まで、フォーマルなスタイリングには欠かせないマストアイテムかと思います。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテムとしても申し分ない1着。
当ショップでも滅多に入荷しない希少なアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。