推定30年代頃、ヨーロッパ製『ノーフォークジャケット』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
当ショップでも入荷の少ない "Norfolk Jacket"
特に年代が古く好ディテールの個体となると、ヴィンテージ市場的にも中々出逢えないのではないでしょうか。
Norfolk Jacket(ノーフォークジャケット)とは、19世紀中頃のイギリス発祥のクラシックを代表とするカントリージャケット。
その起源はいくつかの説がありますが、最も有力なのは、1860年代に第15代ノーフォーク公ヘンリー・フィッツアラン・ハワードが、"狩猟用コート" としてデザインしたというもの。
別の説では、ノーフォーク公の邸宅で貴族の紳士達が狩猟を楽しんだ事が起源とされていますが、いずれの説にも決定的な証拠はないとの事です。
元々 "ノーフォークシャツ" として知られ、1860年代に射撃用の服として適応されたこのジャケットは、屋外活動に従事する紳士の為の必需品となりました。
デザインは動きやすさを考慮したもので、狩猟・サイクリング・釣り・射撃・ゴルフ等に理想的だったそう。
ノーフォークジャケットのスタイルは、その機能的で特徴的なデザインにあります。
シングルブレスト且つ3~4つのボタンが付き、大きなパッチポケットと前後にはボックスプリーツが施されているのが大きな特徴です。
この機能的なデザインにより、屋外やスポーツ活動に人気があり、19世紀後半には都市部で着用されるようになりました。
その汎用性と実用性により、クラシックな衣服の世界で長く存在感を示しています。
当個体に関しても、所謂ノーフォーク型ではありますが、クラシックでフォーマルな印象というよりかは、ワークウェアに近いカジュアルな印象を受ける1着に仕上がっています。
フロントボタンは5つ仕様・胸元にはフェイクフラップポケット・裾部には真横に配置されたフラップポケット・ノーフォークジャケットを特徴とするボックスプリーツが前後に施されているディテール。
また首元に僅かに残っている黒字に金色の刺繍タグ・肩部のシームが後ろ下がり・裾部のポケットが真横に配置されているポケット等のディテールを加味しても、かなり古い年代の1着という事は間違いないでしょう。
残念ながらノーフォークジェケットの要となる、ウエストベルトに関しては欠損してしまっていますが、正直ベルトが無くても問題なく着用出来るのは勿論の事、何の違和感も無く成り立つクオリティの高さが伺えます。
袖も前振りの立体的な仕立て方がされていますので、クラシックを代表とするノーフォークジャケットらしく、テーラードジャケットの様な上品な装いも感じます。
生地には恐らく "ウール × リネン" の混紡生地を採用。
ザラザラとした肌触りの中にも光沢感があり、リネン特有のひんやりとしたシャリ感も同時に感じられる生地感となっています。
またポケット等の裏地にはブラックモールスキンを彷彿とさせる、ブラックサテン生地が使用されており、当時のモノづくりへの拘りがより一層感じられるかと思います。
遠目で見るとチャコールグレーの様なカラーにはなりますが、近くで見るとダークグリーン・ダークレッドの糸を使用して仕立てられていますので、奥行きのある色合いで渋いカラーに。
生地の光沢感も相まって、どこか玉蟲カラーを彷彿とさせてくれます。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "M" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
汚れ・擦れ・ほつれ・小穴・破れ・リペア跡等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用可能かと思います。
英国を起源とするクラシックカントリーウェアの代表格 "Norfolk Jacket"
ディテール・生地感共に申し分ない、古き良きを存分に堪能出来る逸品なのは間違いないでしょう。
当ショップでも入荷の少ない希少なアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。