推定30年代頃、スウェーデン海軍『ダブルブレスト タンククルージャケット』になります。
スウェーデン海軍(Swedish Navy / Marinen)とは、スウェーデン軍(Swedish Armed Forces / Försvarsmakten)を構成する海上戦力であり、国家の領海・沿岸域の防衛と監視を中核に、必要に応じて国外任務や他国・機関との協働も担う存在。
組織としては海軍・水陸両用戦力を編成・教育し、海上戦闘を担う各フロティラや潜水艦戦力、沿岸・群島域を掌握する海兵部隊(marine battalion)、そして領海監視や各部隊支援を担う海軍基地機能などによって、平時から危機・有事までの即応を支えています。
その起源は中世の海上動員制度まで遡る議論もありますが、少なくともスウェーデン国軍の公式史料上では、1522年、対デンマーク戦の最中に指導者グスタフ・ヴァーサがハンザ都市リューベックから10隻の軍艦を購入し、1522年6月7日にスウェーデン沿岸へ回航した出来事が『スウェーデン海軍の基礎が置かれた瞬間』として明確に位置付けられています。
以後、バルト海と西方海域に面する地理条件のもと、海上交通の確保と領域防護は国家の生命線として扱われ続け、国軍自身も『平時・危機・戦時を通じた自由な航行の確保』こそが決定的に重要だと述べています。
冷戦期を含め長くスウェーデンは、対外的には軍事的非同盟(military non-alignment)を基調としつつ、自国防衛の実効性を担保するための海上戦力としてMarinenを整備してきました。
NATO側も、加盟以前のスウェーデンとの関係がこの『軍事的非同盟』を土台としてきた事を明記しています。
スウェーデンは2022年5月18日にNATO加盟を申請、そして2024年3月7日に正式加盟に至ります。
こうした転換は、海軍の存在意義を「国家単独の沿岸・領海防衛」から「同盟の抑止と集団防衛の一翼」へも拡張し、運用と備えの現実を更新し続けています。
そんなスウェーデン海軍にて、整備作業服又は甲板作業服として支給・着用されていたと思われる "Double Breasted Tank Crew Jacket" のご紹介です。
最大の魅力は、視線を奪うダブルブレスト仕様。
フロントに並ぶボタンのリズムと、詰まり過ぎないネック周りの設計が相まって、ミリタリーでありながらどこかジャケット然とした端正さを感じさせる佇まい。
ポケットは、裾付近にほぼ真横に配置された独特のレイアウト。
実用性は勿論、視覚的に横へ線が走る事で、短丈のボディに安定感とモダンなバランスを与えてくれます。
背面にはシンチバックが付属し、僅かながらフィッティング調整が可能に。
短丈 × シンチバックの組み合わせが、太めのパンツやワイドスラックスとも相性良く、"今" のバランスでスタイリングを楽しめるかと。
当個体は、表地に "コットン" 、裏地に "ウール" を採用。
高密度に織り上げられたコットンシェルは、キャンバス地の様にしっかりとしたコシと、乾いたタッチを感じさせる素材感。
無骨なタフさを備えつつも、経年によるアタリや皺が立体的に浮かび、どこか品のある佇まいへと変化していきます。
内側には、灰色の毛足が長いウールライニングを配し、ハードな外観に対して包まれる様な温もりと奥行きをプラス。
着る度に素材同士のコントラストが際立つ、完成度の高い生地設計となっています。
カラーは、後染めではない、オリジナルのブラックカラー。
ミリタリーアイテムにおいて、国を問わず後染めではないオリジナルのブラックカラーの希少性は言わずもがな。
当個体は経年でブラックフェードを起こし、光の当たり方で "茄子紺" の様な紫味がふっと浮かぶ、独特のムードを纏っています。
無彩色の合わせの中で、黒とは違う "深さ" を作れる色気が魅力です。
サイズ表記は "N 100 M"
日本サイズで "M" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
褪色・生地特有のアタリ・汚れ・擦れ・ほつれ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと。
端正な佇まいが際立つ、スウェーデン海軍 "Double Breasted Mechanic Jacket"
短丈をワイドスラックスに、タートルや上質なニットへ重ねるだけで "今" のスタイリングに。
当ショップでも滅多に入荷しない希少なアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。