推定50年代、アメリカ製『デニムカバーオール』になります。
Coverall(カバーオール)とは、所謂 "シャツジャケット" 型のワークジャケットの総称となっており、その起源は18世紀頃と言われています。
当時の農夫・鉄道作業員・鉱山労働者等の、様々な職種の労働者が "リアルワークウェア" として愛用していました。
そんなカバーオールは様々な生地で仕立てられており、今回ご紹介するようなデニム生地を始め、ダック生地・コットン生地・モールスキン生地等の "丈夫" な生地で生産されているのが特徴です。
労働者が作業しやすいようにと作られたゆとりのあるシルエットや、機能性に優れた大きさの異なるポケットがフロントに配置されている点を見ても、労働者に寄り添ったデザイン性となっています。
そんな労働着として広く普及していたカバーオールですが、20世紀頃に入ると "ファッションアイテム" として受け入れられるようになったそう。
特に1950年代のアメリカでは、若者の間でジーンズやデニムジャケットと共に、デニムカバーオールが流行。
当個体に関しても、恐らく1950年代頃に生産されたと思われる個体かと思います。
メーカーラベル等は確認出来ませんが、フロントボタンには "Sanforized" の刻印が見られます。
Sanforized(サンフォライズ)とは、織物を事前に収縮させる処理の事。
この処理により、布は最初に最大1〜3%収縮し、その後の洗濯による縮みが最小限に抑えられます。
当個体もカバーオールジャケットの特徴である、長めに取られた着丈・計4つのポケットが配置されているディテールが見られます。
裾部のポケットには、年代特有のインディゴデニムに映える、レッドカラーのバータックが施されています。
古い年代になればなる程、経糸と緯糸のインディゴの色落ちが美しいですね。
現代でも様々なデニムが各所から販売されているかと思いますが、やはりその雰囲気は一目瞭然。
ヴィンテージの雰囲気に勝るものはありません。
ジャケットではありながらもライトオンスデニム生地となりますので、秋冬にはアウターやコートの下に着用出来るインナージャケットとしてご着用頂けるかと思います。
この様なアイテムは、1着持っておくと重宝する万能アイテムかと。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "M" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
ジャストサイズ・オーバーサイズのどちらで着用しても様になるかと。
褪色・汚れ・生地特有のアタリ・擦れ・小穴等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
当ショップでも入荷が珍しい、アメリカ製のデニムカバーオール。
色残りが良好でグッドサイズの個体は、年々見つけるのが難しくなるかと思いますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。