推定50年代、ベルギー軍『フランス国連大隊カモフラージュ デニソンスモック』になります。
スーパースペシャルアイテムの入荷です。
第二次世界大戦中に連合国と共に戦ったベルギー軍には、ベルギー独立パラシュート中隊とベルギー特殊航空隊(SAS)飛行隊の2つの空挺部隊が含まれていました。
両部隊は英国製のデニソン落下傘兵スモックを着用しており、ユニークな手描きの『ブラッシュストローク』迷彩パターンが、後に今日でも使用されている派生パターンの大きな枝を生み出しました。
戦後、ベルギー人はブラッシュストロークパターンの幾つかのバリエーションを再現し、1970年代頃まで主に空挺部隊と特殊部隊で使用され続けました。
当個体もその先駆けとなる様な、ベルギー軍初期頃に採用された迷彩パターンとなります。
ベルギー軍のデニソンスモックではありながらも、通常多く見られるブラッシュストロークカモフラージュが用いられた個体ではなく、恐らくベルギー軍初期頃に採用されていたカモフラージュかと思われます。
灰色がかったカーキ色の背景に、小豆色のアメーバ状の2色の "波" パターン。
イタリア軍の "M1929 Telo mimetico" を想像させられる様な迷彩パターンですね。
国内外問わずかなり調べましたが、その情報は殆ど無く、同じ迷彩パターンが用いられたデニソンスモック型は当個体含め、片手で数えられる程度。
調べた情報によると、1950年〜1953年に勃発した朝鮮戦争中に介入していた、フランス軍及びフランス連合全ての兵器・予備役からの義勇兵で構成された歩兵大隊である "フランス国連大隊(BF / ONU)" が使用していた迷彩パターンで、朝鮮戦争に従軍した一部茶色のベレー帽を着用したベルギー義勇軍団が着用していたそう。
またベルギー空挺部隊の、一部限定的且つ試験的に運用されましたが、直ぐに廃止され、1953年までに段階的に使用されなくなった様です。
1951年〜1953年という僅か3年の期間且つ、試験的に運用されていたという背景からも、現存する個体が圧倒的に少ないのが頷けます。
ご存知の方も多いと思いますが、以降になるとベルギー軍特有の迷彩パターンである "Moon & Balls Camouflage"・"Brushstroke Camouflage"・"Jigsaw Camouflage" 等が採用されていきます。
"Denison Smock(デニソンスモック)" は、特殊作戦執行エージェント・パラシュート連隊・グライダーパイロット連隊・航空上陸連隊・航空観測所飛行隊・コマンドー部隊・及びその他の連邦空挺部隊に支給されていました。
空挺降下兵のウェビング装備の上に着用されていましたが、主な目的は降下中またはジャンプ中に着用者の装備が引っ掛かるのを防ぐ事であった為、パラシュートパックとハーネスの下に着用されていました。
デニソンスモックと言えば、イギリス軍の個体が有名且つ人気ではありますが、第二次世界大戦中にイギリス軍と協力したベルギーの特殊部隊でも同型が採用されており、迷彩パターンこそ異なるものの、ディテールは酷似しています。
首元はハーフジップの様な、ジップアップ式を採用。
ジップスライダーには "riri" 社製ジップが採用されています。
胸・裾部に斜めに配置された計4つの大きなフラップポケットがインパクト大なディテール。
裾部にはサイズ調整・裾のバタつき防止の為のタブも欠損なく付属。
脇下には中の蒸れ防止の為に、ハトメ加工が施されたベンチレーションホールも完備しています。
身体に固定する為に付属する背面のビーバーテイルは切り取られている事が非常に多いですが、当個体に関しては綺麗に残っています。
ビーバーテイルは、パラシュート降下時に裾のめくり上がりを防ぐのを目的としたディテールとされています。
生地にはデニム生地かと思わせてくれる様な、中厚手のコットンツイル生地を採用。
中厚手の生地となっていますので、多少の風でしたら難なくシャットアウトしてくれるでしょう。
内側裾部には、タグと思われる白いスクエアパッチの様なディテールも見られます。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "M~L" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
デニソンスモック系は大きめのサイズが多いですが、ここまで小さめサイズの個体は非常に珍しいかと思います。
全体的に汚れ・擦れ・ほつれ・小穴・ジップ破損等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
そもそも現存する球数が極端に少ない中、着用出来るコンディションで残っている事が奇跡かと。
お金を出せば買えるような代物ではなく、今後入荷できるかも確約ができません。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても価値のある1着かと思います。
国内外問わず、滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、探されていた方や珍しいアイテムが好きな方はこの機会をお見逃しなく。
間違いなくヨーロッパミリタリーアイテムの中でも、トップクラスの希少性を持つアーカイヴピースかと思われますので、次はないかと。
お早めのご検討をお勧めします。