推定50年代頃、イギリス軍『ブラッシュストロークカモフラージュ デニソンスモック』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
イギリス軍特殊空挺部隊(Special Air Service)で使用されていたこちらの1着。
Special Air Service(SAS)は、機械化された近代戦争において敵陣内での主要施設(通信、輸送など)の潜入破壊工作専門の特殊部隊となります。
"Air" の語から空軍を連想しやすいですが、実際には陸軍の部隊で、第二次世界大戦中に空挺作戦による敵陣への進入を想定して生まれた名称となっています。
第二次世界大戦中に戦闘服の上から着用する制服として支給された "Airborne Troops Denison Smock"
"Denison Smock(デニソンスモック)" は、特殊作戦執行エージェント・パラシュート連隊・グライダーパイロット連隊・航空上陸連隊・航空観測所飛行隊・コマンドー部隊・及びその他の連邦空挺部隊に支給されていました。
空挺降下兵のウェビング装備の上に着用されていましたが、主な目的は降下中またはジャンプ中に着用者の装備が引っ掛かるのを防ぐ事であった為、パラシュートパックとハーネスの下に着用されていました。
デニソンスモックと言えば、1942年の英国空挺師団にて採用された最初期迷彩柄である "Brushstroke Camouflage" が全体に施されているインパクト大の1着が最大の特徴でしょう。
ディテールの変更や迷彩パターンの変更で、都度改良がされているデニソンスモック。
内側のタグは経年により薄れて読み取れなくなっていますが、各ディテールから見ても、所謂 "2nd Pattern" に分類される1着と推測出来ます。
迷彩パターンについては多少の個体差はあるものの、第二次世界大戦中に着用されていた "1st Pattern" にも採用されている迷彩パターンとほぼ同様となります。
通常プルオーバー仕様のスモック型となりますが、当時使い勝手が非常に悪かった為、現地で兵士がフルオープン仕様に改造していたそう。
1944年型以降からは、一部フルオープンタイプも製造されるようになりました。
当個体に関してはフルオープン仕様に改造される事なく、オリジナルのプルオーバー仕様のまま残っている希少な個体。
オリジナルに拘る方からすれば嬉しいポイントではないでしょうか。
袖の仕様も "リブタイプ" と "ボタンタイプ" の2種類が同時並行で製造されていたそうで、同年代に支給された物でも2種類の存在が確認出来ています。
当個体に関しては、後者のボタンタイプとなります。
首元はハーフジップの様な、ジップアップ式を採用。
ジップスライダーには "LIGHTNING" 社製ジップが採用されています。
襟裏にはアンゴラウールの裏地が貼られている為、ミリタリージャケットらしく機能性にも富んでいます。
胸・裾部に斜めに配置された計4つの大きなフラップポケットがインパクト大なディテール。
裾部にはサイズ調整・裾のバタつき防止の為のタブも欠損なく付属。
身体に固定する為に付属する背面のビーバーテイルは切り取られている事が非常に多いですが、当個体に関しては綺麗に残っています。
ビーバーテイルは、パラシュート降下時に裾のめくり上がりを防ぐのを目的としたディテールとされています。
生地にはデニム生地かと思わせてくれる様な、厚手のコットンドリル生地を採用。
かなり厚手の生地となっていますので、多少の風でしたら難なくシャットアウトしてくれるでしょう。
サイズ表記は "5"
日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きめのサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ミリタリーアイテムらしく、大きめのサイズ感でガバッと羽織って頂いても格好良いかと。
擦れ・ほつれ・小穴・リペア跡等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
昨今特に見かける機会の少なくなってきた、イギリス軍のデニソンスモック。
特に "1st Pattern" や "2nd Pattern" の個体となると尚更かと。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
国内外問わず滅多にお目にかかれない個体かと思いますので、お好きな方はこの機会をお見逃しなく。