推定50年代頃、オランダ王国陸軍『フロッグスキンカモフラージュ フィールドジャケット』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
オランダ王国陸軍(Royal Netherlands Army = Dutch Army)とは、1814年に創立されたオランダ国軍の陸上部門。
その起源は1572年のシュターツェレジェ(オランダ諸州陸軍)の設立、つまり最初の近代常備軍の1つが設立された事に遡り、オランダ常備軍は世界最古の軍隊の1つとされています。
ナポレオン戦争・第二次世界大戦・インドネシア独立戦争・朝鮮戦争に参戦し、1950年代〜1990年代にかけて西ドイツの冷戦最前線でNATOに参加。
当個体については、オランダ王国陸軍の中のエリート陸軍特殊部隊(KCT)で主に制服として着用されていた、限られた兵士のみに着用が許されていた1着となります。
KCT(Korps Commandotroepen)とは、先述にもある通りオランダ王国陸軍のエリート特殊部隊。
当部隊は1942年の第二次世界大戦時において、"第2オランダ部隊" の名前で編成されたのが起源とされており、その後の1950年に "KCT" という名が正式採用され今日に至ります。
この部隊はあらゆる特殊作戦を遂行する任務を負っており、その主な任務は直接行動・特別偵察・軍事支援・対テロとなっています。
そんなオランダ王国陸軍より、兵士が泳いでいる際にカエルのように見える事から名付けられた "Frogskin Camouflage" を全体に用いたフィールドジャケットのご紹介です。
"Frogskin Camouflage" は、1942年にアメリカ軍にて広範な迷彩パターンが使用され始めた迷彩パターンの1つとされています。
ノルマンディ上陸の際に兵士が泳いで陸に上陸する際に、その姿がカエルのように見える事から "フロッグスキンカモフラージュ" と呼ばれるようになったそう。
日本では "ダックハンターカモフラージュ" とも呼ばれていますね。
この迷彩パターンの特徴は、片面にプリントされた5色の緑が主体の『ジャングル迷彩パターン』と、反対側にプリントされた3色の茶色が主体の『ビーチパターン』で構成されています。
当個体については、アメリカ軍で採用されていたフロッグスキンカモフラージュと酷似してはいるものの、リバーシブル仕様ではなく片面のみとなっており、迷彩パターンもやや異なります。
オランダ王国陸軍にて採用されているフロッグスキンカモフラージュは、別名 "ジェリービーンスポット" とも一部コレクターの中で呼ばれており、一般的に淡い緑色又は黄褐色の背景に濃い緑色・オリーブ グリーン・赤茶色・及びピンクがかった茶色の斑点で構成されています。
迷彩パターンこそ奇抜ですが、ディテールに至っては非常にシンプル。
際立って目立つのは、左右前合わせにそれぞれ配置されている大きなフラップポケットのみ。
前合わせはフロントボタン留めによる、比翼式の二重構造を採用。
前合わせ内側には "USMC P-44" 等のアメリカ軍アイテムにも通ずる、ガスフラップも本来付属しており(当個体は欠損)、迷彩パターンのみならず各ディテールも少なからず影響を受けている事が見て取れます。
アメリカ軍に付属するガスフラップは元々縫い合わせている仕様ですが、当個体に関してはボタンで留めるタイプとなっていますので、容易に着脱が可能です。
ミリタリーアイテムでは珍しい、短丈仕様なのも嬉しいポイント。
迷彩パターンのインパクトが強いので短丈仕様にすることにより、全体的にスッキリとした印象に仕上がっているのではないでしょうか。
着丈が短めなので、インナーでレイヤードして楽しむのもアリかと思います。
勿論ヴィンテージアイテム同士で楽しむのも良いかと思いますが、個人的にはタイドアップスタイルの様な、フォーマル寄りなスタイリングの外しアイテムとしてピッタリな1着かと思います。
希少性はさることながら、ファッションアイテムとしての視点で見た時にも、非常に格好良い1着かと思いますので、是非とも気兼ね無く着用して頂きたいです。
サイズ表記は "50"
日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ミリタリーアイテムらしく、大きめにガバッと羽織っての着用も様になるかと。
汚れ・小穴・破れ・ボタン欠損・ガスフラップ欠損等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
数あるミリタリーアイテムでも市場に現れる機会の少ない、古い年代のオランダ王国陸軍アイテム。
一定数の熱狂的なファンもいるオランダ王国陸軍ですので、コレクターも手放さない垂涎のアーカイブピースなのは間違いないでしょう。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
国内外問わず滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、探されていた方や珍しいアイテムが好きな方はこの機会をお見逃しなく。