推定50年代、フランス製『ブラックモールスキン ワークジャケット』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
今やフレンチワークアイテムの大定番である『モールスキンジャケット』。
その名の通り、モグラの肌のような生地感からこのように名付けられたと言われています。
触って頂くと分かりますが、コットンとは思えない滑らかな肌触り・生地の厚さがあります。
その秘密は "糸の織り方" にあります。
モールスキンは "繻子織り" という糸の織り方から成される生地となります。
繻子織りとは、経糸・緯糸を5本以上から構成される織物組織(三原組織)の1つとされ、糸の浮きが非常に少なく、経糸または緯糸のみが表に表れている様に見えます。
密度が高く、生地が厚く、柔軟性に長け、滑らか、光沢感が強いのが特徴。
そんな高密度に織った、地厚で柔軟性に優れているモールスキンだからこそ、ワークウェアという過酷な環境下で働く人々の労働着として採用されていたのでしょう。
当個体はブルーモールスキンよりも更に球数が少なく希少な、ブラックモールスキンを贅沢に使用した1着。
ブラックカラーという汎用性の高さから、探されている方も多いのではないでしょうか。
当時実際にワークウェアとして使用されていましたので、機能性も申し分ありません。
年代・ブランド・状態問わず、ブラックモールスキンを使用したワークジャケットは球数が少なく希少性の高いアイテムとなります。
当個体に関しては所謂 "襤褸系" の個体となり、ブラックモールスキン特有のブラックカラーが経年により褪色し、ホワイトグレーの様に変色しています。
更に当時の過酷な労働環境・時代背景を感じさせられる、全体に汚れ・擦れ・破れ・刺子によるリペア跡・別生地でのパッチワーク等も見られます。
"1着を補修し続け大事に着る" という現代とは真反対で、当時ならではの時代背景。
『大量生産・大量廃棄』という悲惨なワードが飛び交う昨今、物を大切にするという原点を教えてくれている様な雰囲気がヒシヒシと当個体から伝わります。
ミシンもまだ多く普及していなかった時代。
全て手作業によるハンドリペアが随所に見られ、捉え方によっては "雑" と思われる方も一定数いるかと思います。
ですが、その作業に込められた "想い・時間" が現代まで形として残っているというのは非常に感慨深く、何にも変えられないプライスレスな事です。
好き嫌いがはっきりと分かれそうな1着ではありますが、当ショップとしてもこの様な "リアルなヴィンテージアイテム" を今後も推していきたいと思っています。
勿論、デッドストックの様な綺麗なコンディションの個体も大変魅力的ではありますが、ヴィンテージの面白さをより味わいたい方には、是非この様な個体を手に取って頂きたいです。
綺麗めのアイテムの中に、襤褸系のアイテムを1点プラスするだけでも、スタイリングに奥行きが出て玄人感が出るかと思います。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "L~XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ジャストサイズ・オーバーサイズのどちらで着用しても様になるかと。
色褪せ・汚れ・擦れ・ほつれ・小穴・破れ・ボタンの付け替え・リペア跡等、全体的に使用感が感じられるコンディションにはなりますが、ヴィンテージの雰囲気を存分にお楽しみ頂けるかと。
着用に問題のある大きなダメージは現状ありませんので、今後もリペアを重ねてご着用頂けますと幸いです。
この様な襤褸系のアイテムは国内ではあまり人気がありませんが、国外では大変人気が高く、常に探されてコレクションしている方も多いアイテムとなります。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテムとしても申し分ない1着。
同じ個体は存在しない世界に1着のアート的アイテムとなりますので、お好きな方は是非ともこの機会に手に取ってみて下さい。