推定60年代、Belstaff(ベルスタッフ)製『トライアルマスター』になります。
スーパースペシャルアイテムの入荷です。
Belstaff(ベルスタッフ)とは、1924年にイギリスのウエストミッドランズ州スタッフォードシャーに設立した老舗英国ブランド。
防風、防水の機能素材が存在していなかった時代に、『防水』・『防風』・『浸透性』・『剛性』に優れた、ワックスドコットンを使用して人気を博しました。
ライダーのみならず、ドライバー・パイロットなどの過酷な状況下で働く職業の人々にも愛用されていました。
稀代の名俳優、スティーブ・マックイーンもベルスタッフ愛用者なのは、言うまでもなく有名な話でご存知の方も多いでしょう。
今回ご紹介するのは、1950年代に発表されたベルスタッフの永遠の定番モデルでもある "TRIALMASTER(トライアルマスター)"
1952年までに共産主義革命家チェ・ゲバラが、オートバイに乗って南部を走る際にトライアルマスターを着用したことがきっかけで急速な人気を博し、1960年までにベルスタッフ社の中で売り上げナンバーワンとなった当モデル。
1963年にはスティーブ・マックイーンが、映画『大脱走』でトライアルマスターを着用して有刺鉄線を飛び越えるバイクシーンも有名です。
導入当時、SSTD(Scottish Six Days Trial)の過酷な天候や走行条件に耐えられる様に設計され、最初にテストしたのは当時18歳だった "Sammy Miller(サミー・ミラー)" だったそう。
彼はその後1,000回以上のレースでベルスタッフを着用し、ベルスタッフに敬意を表して名付けられたジャケットのラインを持っています。
それこそが今回ご紹介する、通称 "サミー・ミラータグ" が首元内側に付く個体となります。
サミー・ミラーとは、イギリスのトライアルレーサーであり、トライアルの神様とも言われたベルスタッフ愛用者。
当時、トライアルレースで通算1,300勝以上をあげ、1960年代のSSTD(Scottish Six Days Trial)を牽引した歴史を持ちます。
今回ご紹介する個体は、通常の黒地に金色刺繍のサミー・ミラータグとは異なり、通称 "赤タグ" が付く、非常に希少性が高い1着となります。
赤タグ個体については、市場の流通数が少な過ぎて情報が殆ど無い1着となり、私も多数ベルスタッフのアイテムを見てきましたが、こちらと同様の個体は今まで数着しか見たことがありませんので、その希少性は言わずもがな。
タグの種類こそ異なるものの、同年代のトライアルマスターと各部ディテールは同様。
前合わせはスナップボタンとジッパーの二重構造・計4つのフラップ付きパッチポケット・ウエストベルト・スロートラッチ・肘パッド・肩の補強のディテールは、トライアルマスターならでは。
通常トライアルマスターは、各部ポケットが平行に取り付けられておりますが、サミー・ミラータグが付く1960年代頃の個体までは、左胸ポケットが斜めに取り付けられています。
バブアーのインターナショナルと同様のディテールで、斜めポケットで探す方もいる程に、この年代までのトライアルマスターの人気は圧倒的です。
ジップスライダーには、"LIGHTNING" 社製ジップが採用されています。
ヴィンテージ好きとしては、この様な細かな部分も拘りたいポイントではないでしょうか。
この年代のオイルドジャケットの特徴として、レザーのような重厚感のある生地となっており、近年のオイルドジャケットと見比べても一目瞭然で雰囲気は抜群。
欠損しがちなベルトも完備していますので、ベルトを絞りシルエットの変化も楽しめる2WAY仕様となりますので、ご着用時の気分によって是非変えてお楽しみ下さい。
サイズ表記ははっきりと確認出来ませんが、恐らく "38" になるかと思われます。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
薄汚れ・擦れ・小穴等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと。
使用用途・年代を考慮しても綺麗なコンディションに部類される1着かと。
オイルもまだ十分に入っている状態ですので、当分リプルーフの必要はないかと思います。
英国の老舗ブランドでもある "Belstaff"
その中でも希少とされる当モデルは、探しても中々見つからないアーカイヴアイテム。
一時代を築いたヴィンテージベルスタッフの只者ならぬ当時の雰囲気を、是非とも身に纏って頂きたいです。
お金を出せば買えるような代物ではなく、今後入荷できるかも確約ができません。
この機会を逃すと中々お目にかかる事の出来ない逸品かと思いますので、ベルスタッフコレクターの方は是非ともこの機会をお見逃しなく。