推定80年代頃、チェコスロヴァキア人民民兵 & 消防隊『ブルースプリンターパターンカモフラージュオーバーオールズ』になります。
現在はチェコ共和国とスロヴァキア共和国とに分裂して別々の国となっていますが、1918年〜1992年まではチェコスロヴァキア社会主義共和国(1918年〜1960年まではチェコスロヴァキア共和国)として存在していました。
そんなチェコスロヴァキア社会主義共和国時代に、チェコスロヴァキア人民民兵(People's Militias)及び、消防隊(Fire Brigade)にて着用されていたと思われるのが当個体となります。
チェコスロヴァキア人民民兵とは、1948年から1989年まで存在した共産党のパラミリタリー組織で、労働者階級の武装集団。
人民民兵団は、共産党の支援者で構成され、労働者の武装部隊として体制維持や反体制派の取り締まりを主な目的としていたそう。
元々は、第二次世界大戦後の1945年に工場警備隊として始まりましたが、1948年の共産党の政権掌握時に『人民民兵団』に再編されました。
一方、チェコスロヴァキアの消防隊は、特に冷戦時代において、国家の防衛システムの一部として機能していましたが、軍事組織とは異なり、主に民間防災に従事していました。
チェコスロヴァキア人民民兵と消防隊は、冷戦期の社会主義政権下において、それぞれ異なる役割を持ちつつも、共産党政権の統制下にあったという共通点があります。
そんな両部隊にて採用された、かなり特徴的な迷彩柄である、チェコスロヴァキア独自の "Blue Splinter Pattern Camouflage" が目を惹く1着のご紹介となります。
何故、この様な青みがかったスプリンター迷彩柄を採用したのか等の詳細は不明ですが、1950年代頃にポーランド軍にて採用されたスプリンター迷彩柄と酷似したパターンの為、何かしらの影響を受けた可能性がありそうです。
武骨な印象が強い迷彩柄ですが、青味が強いだけでガラッと印象が変わり、よりファッショナブルに昇華されている様にも思えます。
一見デザインとも思える、注視しなければ迷彩柄と気付かない様な、苦手な方でも着やすい1着かと。
数ある迷彩柄の中でも、異質な存在感を放つ "Blue Splinter Pattern Camouflage"
国内外問わず、現存する数が非常に少ない事から初見の方も多いのではないでしょうか?
迷彩柄こそ個性が強めですが、シンプル且つ簡素なディテールで無駄な装飾が一切無いので、比較的スタイリングに取り入れやすいかと思います。
オリジナルのクロス仕様サスペンダーが付属しており、プラスチック製アジャスターで長さの調整が可能。
身体にしっかりとフィットさせられる構造となっており、着脱のしやすさと快適な着用感を両立させています。
腰回りにはスラッシュ型のハンドウォーマーポケットを配置。
更に、大腿部には左右対称のフラップ付きカーゴポケットが配置。
スナップボタン留めとなっており、小物の落下を防ぐ安心設計。
見た目のアクセントにもなるポケット位置で、視覚的なバランス感も秀逸です。
背面には右側にのみパッチポケットが配置されており、その非対称な設計は、過度なデザインを避けつつも必要最低限の収納性を確保したミニマルな意匠。
全体のシルエットはクラシカルなストレートライン。
可動性を備えたシルエットで、ブーツインスタイルや無骨なレイヤードにも対応。
現代的なワイドパンツとは異なる "実戦仕様" のライン取りが、逆に新鮮に映る一本です。
カジュアルなTシャツやミリタリージャケットとの相性は勿論、レザーシューズやモダンなトップスと合わせて、敢えてミックススタイルで外すのもお勧めです。
今後益々希少性が高まるアイテムであり、ワードローブに一味違ったアクセントを加えてくれる存在になるでしょう。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ミリタリーアイテムらしく、大きめのサイズ感でご着用頂いても格好良い1着かと。
褪色・汚れ・リペア跡等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用可能かと思います。
ヨーロッパミリタリーの中でも、スペシャルカモフラージュに位置する当個体。
希少性はさることながら、ファッションアイテムとしての視点で見た時にも、非常に格好良い1着かと思いますので、是非とも気兼ね無く着用して頂きたいです。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
国内外問わず滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、探されていた方や珍しいアイテムが好きな方はこの機会をお見逃しなく。