推定80年代頃、イタリア製『ブラウンベルベット ファイヤーマンジャケット』になります。
クラシックなワークウェア・ユニフォームの設計に、豊潤な素材感を重ねた、イタリアンヴィンテージならではの一着。
この一着の特異性は、まず素材選びから。
ワークウェアやユニフォームの象徴とも言えるファイヤーマンジャケットに、上質なコットンベルベットを採用するという大胆な発想。
重厚なディテールと柔らかな光沢感を併せ持ち、視覚にも触感にも二面性の魅力を与えています。
前立てには、ファイヤーマンジャケットの代名詞とも言えるメタルフックを3点配置。
銀色の金具が深みあるブラウンの地に浮かび上がり、装飾性と機能性を同時に担います。
その下には頑丈なメタルジップが隠され、フックとの二重構造で防風性と防寒性を強化。
更に、ジッププルは角張ったスクエア形状で、グローブ着用時でも掴みやすい実用設計が施されています。
ポケットは両腰部にやや角度をつけて配置され、自然な手の動きでアクセス可能。
袖先にはスナップボタン式のタブを備え、袖口の絞りを調整出来るほか、視覚的なアクセントとしても作用します。
肩から袖にかけての切り替えは可動域を意識した設計で、厚手のインナーを着てもストレスを感じさせません。
また、内装は特筆すべきポイントの一つ。
上部にはマルチカラーのネイティブパターンを織り込んだ生地を使用し、下部にはダイヤ型のキルティングを配置。
この異なる質感の切り替えが、保温性と着心地、そして見えない部分の装飾性を同時に満たしています。
更に裾部分にはドローコードが内蔵され、シルエットを引き締めたり防風性を高めるアジャストが可能です。
首元内側には、紺地に黄色の "BERRY&BERRY" のブランドラベルが付属。
タグ内に "Made in Italy" の表記が確認出来る事から、当個体はイタリアにて生産されていた事が分かります。
当個体は、上質な "コットン100%" のベルベット生地を採用。
繊細な起毛が織りなす光沢は、角度や光の強さによって濃淡が移ろい、まるで陰影そのものが生地の中で息づいているかの様な奥行きを生み出します。
毛足はきめ細かく、手に触れるとしっとりと滑らかな感触が伝わり、同時にベルベット特有の柔らかな温もりを感じさせます。
使い込む程にパイルが馴染み、部分的な擦れやアタリが加わる事で、唯一無二のヴィンテージらしい表情へと育っていく事でしょう。
カラーは、深い赤みを含んだテラコッタブラウンカラー。
土や鉱物を思わせる温かみの中に、僅かな赤褐色の艶が混ざり合い、ただのブラウンでは表現しきれない豊潤なニュアンスを放ちます。
光の反射で現れるグラデーションは、動く度に新しい景色を生み、着用者の存在感を一層引き立てます。
質の高さとデザイン性を兼ね備えた、流行り廃りに左右されない、現代のファッションにマッチするアイテムかと思います。
シンプルなスタイリングの差し色としても、華やかなコーディネートの主役としても活躍する、ファッション性の高い万能アイテムと言えましょう。
ファッションに対する深い理解と審美眼を持つ方にお勧めします。
サイズ表記は "L"
日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
擦れ・剥がれ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用可能かと思います。
ワークウェアの力強さに、ラグジュアリー素材の艶やかさを融合させた稀有な存在。
単なる防寒着ではなく、着るたびに新しい表情を見せる、物語性を帯びたヴィンテージアイテムと言えるでしょう。
当個体の様な無銘ヴィンテージは、正に一期一会。
探しても中々出会えない逸品かと思いますので、気になった方は是非この機会をお見逃しなく。