推定80年代頃、J.TAVERNITI(ジミー・タヴァニティ)製『ボアラインド ハンティングジャケット』になります。
J.TAVERNITI(ジミー・タヴァニティ)とは、イタリア系フランス人デザイナーである "Jimmy Taverniti(ジミー・タヴァニティ)" が、2000年初頭頃にフランスにて設立されたファッションブランドである "JIMMY TAVERNITI" の母体となる、1980年代頃に設立されたファッションブランド。
デザイナーであるジミー・タヴァニティは、ファッション業界では『デニムのスペシャリスト』・『加工の魔術師』等の異名を持ち、キャリア初期頃には数々の有名ブランドの裏方として活躍していたそう。
1980年代頃には、フランスのカジュアルブランドである "CHEVIGNON(シェヴィニオン)" でのデニム開発に携わったり、1990年代頃には、プレミアムカジュアルブランドである "DIESEL(ディーゼル)" のデザインコンサルタントやプロジェクトに参加していました。
後年の "JIMMY TAVERNITI" では、デニムを主軸としてラインナップされ、残念ながら方向性が変わってしまいました。
しかし、前身である "J.TAVERNITI" では、かなり独創的で個性的なアイテムが多く、ヴィンテージやアーカイヴファッション好きの間では、昨今過去作が再評価されているのだとか。
そんなジミー・タヴァニティより、ブランド初期頃にリリースされたと思われる、ハンティングジャケットのご紹介です。
当個体の特徴は、まず "太畝コーデュロイ" を効果的に配した切替設計と言えるでしょう。
襟はクラシックなコーデュロイカラーで首周りを柔らかく包み、右肩には大ぶりなガンパッチを配置。
ショット時の滑り止めと当たりの軽減を担うパーツで、視覚的にもハンティングらしい無骨さを添えています。
前身頃には合計5つのポケットを完備。
左胸部にフラップ付きパッチポケット、腰には口布にまでコーデュロイをあしらった斜めのハンドウォーマーを配置し、その下には容量に優れた大型フラップポケットを左右に配置。
背面のゲームポケットの袋布には "赤 × ブルー" 基調のチェック生地を採用。
両側の開閉はフレンチヴィンテージではお馴染みの "ECLAIR" 社製ジップが受け持ち、動作もスムーズ。
前合わせは、打ち込みメタル製のボタン留めによる開閉式。
首元内側には、ブランド名である "J.TAVERNITI" の記載がされた、ブランドタグが付属。
また、ハンドウォーマー脇に付く菱形の "J.TAVERNITI Scouts" パッチも当時の空気を伝える好アクセントとなっています。
ワークとアウトドアの機能美をそのまま服に落とし込んだ、王道の作り込みと言えるでしょう。
当個体は "コットン100%" 生地を採用しており、経年変化によって、天然繊維特有の風合いを感じられるのも嬉しいポイントですね。
無骨で頼れるタフさを備えながら、どこか上品な落ち着きを宿す風合い。
着込む程縫い代やポケット口、袖口の折り返しにアタリが現れ、身体に沿って柔らかく馴染んでいきます。
襟・ガンパッチ・ハンドウォーマー口には太畝のコーデュロイを配し、起毛の畝が光を受けて陰影を生む事で、素材の表情に奥行きを加える設計。
身頃上部のボアライニングは空気を含んで保温性に優れ、内側下部のチェック地と相まって、見えない部分まで温かみのある着心地となっています。
硬さと柔らかさ、タフさと快適さ。
相反する要素を1着の中で巧みに両立させた生地使いです。
カラーは、赤みを強く含んだ "ラディッシュブラウン" カラー。
ただのブラウンでは表現しきれない深みがあり、赤土を思わせる温もりと力強さを同時に放ちます。
粗野になりがちなキャンバスの凹凸が光の当たり方で微細な陰影を描き、見る角度によって濃淡のグラデーションがふっと浮かび上がる表情豊かなトーン。
コーデュロイの光沢とも美しく響き合い、ハンティング由来の無骨なディテールに柔らかな色調を重ねる事で、ハードさと温かみが同居する独特のバランスに仕上がっています。
落ち着きの中に潜む "品のある異質さ" 。
経年の褪色やアタリが重なる程、更に奥行きのある色へ育っていく、そんな楽しみを約束するカラーリングです。
サイズ表記は "XL"
日本サイズで "XXL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
褪色・汚れ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
隠れた銘品を数多く生み出した、知る人ぞ知る銘ブランド "J.TAVERNITI"
ヴィンテージファンやアーカイヴファッション好きが再評価する、独創的な素材使いや意匠の凝ったデザインは、今後益々注目されて行く事でしょう。
当ショップでも滅多に入荷しない希少なアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。