1998年製、Barbour(バブアー)製『ワックスコットンブルゾン』になります。
Barbour(バブアー)とは、1894年に "John Barbour(ジョン・バブアー)" によって、イギリス北東部サウスシールズにて創業した英国発のアウトドアライフスタイルブランド。
現在こそタウンユース向けに多数のアイテムがリリースされていますが、元々は水夫・漁師などの港湾労働者の為に、耐久性の高いオイルドクロスを提供したのが始まりとされているワークウェア。
1908年には、息子である "Malcolm Barbour(マルコム・バブアー)" が初の通信販売カタログを制作し、1917年には国内外の注文を含めてそれらのカタログでの売上が75%を占めたそう。
マルコムの息子である "Duncan Barbour(ダンカン・バブアー)" は、モーターサイクルウェアに造詣が深かった為、1936年にはモーターサイクル用のスーツを発表。
それらのスーツは瞬く間に評判となり、1936年〜1977年にかけて英国のインターナショナルチームがこぞって着用しました。
1939年にはダンカン・バブアーが戦争に招集され、マルコム・バブアーとその妻が経営を引き継ぎ、英国潜水艦部隊の標準装備となる "Ursula Suit(ウルスラ・スーツ)" を開発。
U型潜水艦艦長のジョージ・フィリップス大尉が、このスーツの製造に当時尽力したそう。
その後の1974年には、エディンバラ公爵殿下から最初の王室御用達の証である "Royal Warrant(ロイヤル・ワラント)" を授与。
1982年には、エリザベス女王陛下より2つ目のロイヤル・ワラントが授与され、1987年にも、プリンス・オブ・ウェールズ殿下より3つ目のロイヤル・ワラントが授与されました。
取得するのが困難とされている、ロイヤル・ワラントを取得している事からも品質の高さは、今更言うまでもないでしょう。
ロイヤルワラントを認定出来たのは、『エリザベス女王』・『エディンバラ公』・『チャールズ皇太子』の3人のみ。(現在はチャールズ皇太子のみ)
ロイヤルワラントを認定されたブランドのみが、ロイヤルアームス(紋章)を掲げることが出来ますが、5年ごとに精査・更新される為、1度認定されても5年後に脱落する可能性もある厳しい世界。
そんなロイヤルワラントを3つも永続的に取得し続けてるバブアー。恐るべし。
今回ご紹介する物は、1987年〜2000年の期間のみ生産されていた、3クレスト期の個体となる "WAX COTTON BLOUSON" となります。
圧倒的な球数の少なさから、初見の方も多いのではないでしょうか。
約13年間の期間が設けられていた3クレスト期ですが、その期間の中でも超短期的に生産・販売されていたのが当モデル。
当モデルは、1998年に製造着手・1999年〜2000年の僅か1年のみの販売だったようです。
"BEDALE(ビデイル)" が乗馬用・"BEAUFORT(ビューフォート)" が狩猟用等、各モデルによって着用用途が分かれる事が多いバブアーですが、当モデルに関しては着用用途の記載はされていません。
恐らくカジュアルな街着としてリリースされたていたモデルかと思います。
有名モデルで言うと "SPEY JACKET(スペイ)" や "TRANSPORT JACKET(トランスポート)" と同じ部類の、所謂 "ショート丈" 仕様というのも嬉しいポイント。
タウンユースの1着として力を発揮してくれそうですね。
使用されているワックスドコットンの厚さは "6オンス" のミディアムウェイト。
ビデイル等の定番モデルにも採用されているオンス数なので、最もベーシックと言って良いかと思います。
バブアーといえば襟部のコーデュロイ生地が象徴的でもありますが、当モデルに関してはレザー生地が採用。
採用されている生地が異なるだけでガラッと雰囲気が変わりますね。
左胸には縦型のジップポケット・左右各種のハンドウォームポケットもジップ型となっています。
裾部には楕円形の革製バッジ・左右にはサイズ調節を可能としたスナップボタン式のストラップが付属しているのも、特徴的なディテールではないでしょうか。
前合わせには、ジップファスナーとスナップボタンでの比翼式の二重構造が採用。
各部ジップスライダーには、 "Barbour" と刻まれたガンメタル製ジップが採用されています。
また肩の作りもラグランスリーブ仕様(一枚袖)となりますので、セットインスリーブと比較しても肩や腕が動かしやすく、機能性にも優れた仕立てとなっています。
一枚袖は袖の生地が重力に対して垂直に落ちる為、よりドロップショルダーとなり美しいシルエットに繋がっています。
サイズ表記は "LARGE"
日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きめのサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
先述にもある通り "一枚袖仕様" となっていますので、多少大きめのサイズ感でも綺麗なシルエットで着用出来るかと。
オイル抜け等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用可能かと思います。
オイルのベタつきが苦手で、オイルが抜けている個体をお探しの方は、このままの状態でもお楽しみ頂けるかと。
数あるヴィンテージバブアーの中でも、人気なショート丈且つ玄人向けモデル "WAX COTTON BLOUSON"
襟部のレザー生地での切り替えしが最高にクールなモデルかと思います。
現行とは比べ物にならない程のオーラを放つ、ヴィンテージバブアー。
それもヴィンテージバブアーを選んで頂く大きな要因の一つではないでしょうか。
当ショップでも入荷の少ない希少なモデルとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。