【~30's】French Vintage Gray Beige Corduroy Gilet Jacket "Belle Jardiniere"

推定30年代頃、Belle Jardiniere（ベルジャルディニエール）製『グレーベージュコーデュロイ ジレジャケット』になります。

スーパースペシャルアイテムの入荷です。

Belle Jardiniere（ベルジャルディニエール）とは、フランス・パリの歴史あるデパートの一つで、1824年にイル・ド・ラ・シテ島で設立されました。
当時としては画期的な組織構造を持っており、販売エリア・作業場・従業員の宿泊施設を同じ屋根の下に収め、これにより購買力の低い顧客に対しても手頃な価格の『プレタポルテ（既製服）』を提供する事が出来ました。

1864年には、新しいオテル・デュー病院の建設の為にイル・ド・ラ・シテから立ち退くよう命じられ、その後ポン・ヌフの近く、ケ・ド・ラ・メジスリに移転。
新しい建物の為に、オペラ地区やサンジェルマン大通り周辺で多くの作業を行っていた建築家アンリ・ブロンデルに依頼しました。
ベルジャルディニエールの新しい建物の建設は1866年5月29日に始まり、1867年12月に完成し、4月に部分的にオープン。

このデパートは、特に1950年代や1960年代のパリで育った人々にとって記憶に残る場所であり、安価な衣服を求める際にはこの場所が重要な役割を果たしていました。
しかし1950年代には、その特性がもはや大きな価値を持たなくなり、多くのプレタポルテブランドに押され、最終的に1972年に活動を停止。

質の良い紳士服・ワークウェアは幅広い層に支持されており、今日までにも仕立ての美しさに魅了されるコレクターが世界中にいる程、その品質の高さはフレンチヴィンテージ随一。

今回ご紹介するこちらのアイテムもその内の1着。
古い年代のベルジャルディニエール製の個体は、特に市場に出回る機会の少ないコレクションアイテムとなります。

更に近年特に枯渇が進んでおり、市場でも見る機会が異常に減っている "Gilet Jacket" となれば、その希少性は計り知れません。

通常のワークジレでしたら、状態・サイズ等選べるシーンが多いかと思いますが、当個体の様なジレジャケットとなると一気に球数が減ります。

前見頃にはフラップ無しのポケットが4つ付いており、フロントボタンは8つボタン仕様と、シンプルかつ簡素なディテール。

フロントボタンには "HR" の文字が施されており、ボタン裏には "Belle Jardiniere" の文字が刻印されている希少なオリジナルボタン。
更にシンチバックのバックル部分にも、"Belle Jardiniere" の文字が施されています。

前見頃はグレーベージュコーデュロイ生地、袖・後見頃にはブラックライトモールスキン生地が使用され仕立てられています。
裏地は恐らくフランネル生地と思われ、総柄が施された珍しく可愛らしい生地が採用。

春先・秋口にはジャケットとして活躍するのは勿論、冬にはコートやアウターの中に着用するインナージャケットとしても活躍出来るかと思いますので、1着持っておくと重宝するでしょう。

サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "M ~ L" 程度に該当するかと思います。

実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと。
後見頃にはシンチバックが付いていますので、多少のサイズ調整が可能となっています。

汚れ・ほつれ・小穴・リペア跡等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。

フレンチヴィンテージがお好きな方でしたらご存知の方も多い、"Belle Jardiniere（ベルジャルディニエール）" 製個体。
年代・状態問わず市場に出る機会の少ない希少なアイテムとなります。

お金を出せば買えるような代物ではなく、今後入荷できるかも確約ができません。

ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着かと。
国内においても滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、探されていた方や珍しいアイテムが好きな方はこの機会をお見逃しなく。