推定40年代頃、ドイツ海軍『ドリリッヒ ヘリンボーンツイルコットンリネン オフィサーラペルジャケット』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
ドイツ海軍(Kriegsmarine)とは、1935年に国防軍再建法によって設立された、ドイツ国防軍の海軍となります。
陸軍・空軍と並ぶ国家社会主義ドイツ帝国の軍隊の3つの部門の内の1つでした。
第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約によって厳しく制限されていたドイツ海軍は、1930年代の再軍備期に潜水艦等の海軍力を秘密裏に拡張。
Kriegsmarineは、第一次世界大戦の帝国海軍(Kaiserliche Marine)と戦間期のヴァイマル共和国海軍(Reichsmarine)を引き継ぎ、ナチスドイツの1935年から1945年まで活動しました。
その組織と運営はヴァイマル共和国海軍から多くを継承し、第二次世界大戦を通じて様々な軍事行動に参加。
この海軍の設立と発展は、ドイツの軍事的野心を象徴し、当時の国際情勢に深く関与していました。
そんなドイツ海軍にて、当時の海軍将校向けに仕立てられたと思われる "Officer Lapel Jacket" のご紹介です。
Drillich(ドリリッヒ)とは、特に第二次世界大戦中にドイツ軍にて広く使われた耐久性のある作業服。
織り方を指すドイツ語であり、HBT(Herringbone Twill)ファブリックを指します。
当初は無漂白のカラーで採用された作業・訓練服でしたが、戦争が始まるとその快適さと実用性から、戦闘地帯で着用する夏季戦闘服としても採用が始まったそう。
ですのでドイツ軍・ドイツ海軍・ドイツ空軍においても、作業服のみならず、幅広い用途で夏季に着用されていた事が伺えます。
当初は作業・訓練用として設計されていましたが、その後より戦闘に適した色と形で改良され続け、フィールドでの実用的なニーズに応じて発展し続けたそう。
ドイツ海軍の白い作業服・訓練服は、元々1701年〜1867年まで存続していた "王立プロイセン海軍" で初めて導入され、若干の変更を加えながら1871年〜1918年まで存続していた "ドイツ帝国海軍" 、そして最終的にドイツ海軍に引き継がれていきました。
当個体に関しては、所謂作業服や訓練服という部類には入らない、将校向けに仕立てられたという背景を持つスペシャルピース。
フロント・バック共に無駄な装飾が一切無いのも、現代で "ファッションアイテム" として着用するには欠かせないポイントではないでしょうか。
フロント5つボタン・片胸のみに付くパッチポケット・ウエスト部には左右1つずつに付くパッチポケット等、シンプル且つ簡素なディテール。
フロントの金ボタンは人によって好き嫌いが分かれる点ではありますが、個人的にはホワイトボディに映える良いアクセントかと思います。
生地にはドイツ軍特有の "Drillich" と呼ばれる、HBT織りの "コットン × リネン" の混紡生地が採用されています。
混紡割合としては "5:5" 程度かと思われますので、ヴィンテージリネン特有のプルプルとした揺れ動く様な生地感は殆ど感じられませんが、ヒンヤリとした薄手の生地感なので暑い季節にはピッタリかと。
シルエットは脇からウエスト部にかけては程良くシェイプが効いており、ウエストから裾部にかけては裾広がりなAラインシルエットとなっています。
テーラードジャケットの様な上品さも兼ね備えた1着になりますので、カジュアルのみならず、フォーマルなスタイリングにも最適な万能アイテムかと思います。
良い意味でミリタリーアイテムには見えない1着ではないでしょうか。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "S ~ M" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても小さめのサイズ感となりますので、小柄な体型の方でしたら問題なくご着用頂けるかと思います。
ジャストサイズ・オーバーサイズのどちらで着用しても様になるかと。
汚れ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージ見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
近年特にドイツ軍のアイテムが注目されている印象ですが、元々ドイツ軍のアイテムは歴史的な背景も含め現存する個体が非常に少なく、需要に対しての供給が追いついていない様にも思えます。
一定数の熱狂的なファンもいるドイツ軍ですので、コレクターも手放さない垂涎のアーカイブピースなのは間違いないでしょう。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
ドイツ軍のアイテムは、当ショップでも入荷の少ない希少なアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。