推定50年代頃、イタリア軍警察『ダブルブレスト レザーコート』になります。
イタリア軍警察(Carabinieri)とは、1814年にサルデーニャ王国のヴィットーリオ・エマヌエーレ1世によって創設されたイタリアの法執行機関であり、軍事と警察の両方の機能を持つ独立した軍隊。
フランスの憲兵隊にヒントを得て設立されたこの組織は、元々はサヴォイアの州警察として機能していました。
国家統一後、カラビニエリの数は増加し、1861年にはイタリア新国家軍の『第一軍』として指定。
第一次世界大戦中、彼らはバリア部隊として活動し、第二次世界大戦中にはファシストイタリア下で反対派の弾圧にも関与しました。
イタリア軍の一部として長らく活動してきましたが、2000年に独立した軍隊となり、現在はイタリア国防省の下で軍事任務を担当し、内務省の下で国内の公共秩序と安全を担っています。
そんなイタリア軍警察にて、当時支給・着用されていたとされる "Double Breasted Leather Coat" のご紹介です。
当個体に関してはイタリア軍警察で採用されていた個体になるかと思いますが、原型は第二次世界大戦中のイタリア軍の "Tank Crew(戦車兵)" が着用していたレザーコートとなります。
第二次世界大戦中、イタリア軍は様々な装甲戦闘車両を装備していました。
これらの車両に乗務する乗組員は、ギリシャ北部・クロアチア・リビア・エジプトのいずれの地域にいたとしても、これらのレザーコートを着用していたそうです。
ディテールに関しては、フランスメイドのレザーコートでも目にする、ラペル襟・ダブルブレスト・ベルテッド・ハンドウォームポケット等、シンプルながらも漢らしさを存分に感じられるでしょう。
ボタンが2列に並ぶ、通称 "ダブルブレスト" 仕様という希少ディテールを持ち合わせた当個体。
やはりシングルブレストの個体よりも、ダブルブレストの方が見た目としてのインパクトも強く、存在感がありますね。
また襟を立てて着用する事を想定とした "チンストラップ" が付属しているというのも評価出来るポイントではないでしょうか。
チンストラップが付いているのと、付いていないのとでは雲泥の差。
襟を立てて着用した時の高揚感・雰囲気は別格です。
イタリア軍オリジナルアイテムを象徴とするスタンプが、内側に目視でしっかりと確認が出来るのも評価できるポイントではないでしょうか。
スタンプの色残りも濃い点から、丁寧に保管され続けてきた事が伺えます。
更にこの手のレザーコートでは珍しく、肩の作りは "ラグランスリーブ" 仕様。
既に柔らかくなっているレザー生地もあってか、着用者の肩に違和感なく馴染んでくれますので、武骨過ぎない綺麗なシルエットでのご着用が可能かと。
ウエストベルトも完備しており、ベルトを絞りシルエットの変化も楽しめる2WAY仕様となりますので、ご着用時の気分によって是非変えてお楽しみ下さい。
生地には恐らく "Sheep Skin(シープスキン)" を使用。
シープスキン(羊革)とは、生後1年以上経過した羊から作られる革。
革の中で最も軽さと柔らかさのある革で、他の動物の革と比較すると強度・耐摩耗性は低くなってしまいますが、肌に吸い付く様な革質は、身体へのフィット感に非常に優れています。
レザーの生地が硬く敬遠されている方が多くいるかと思いますが、その心配は無用。
既に身体に吸い付くような柔らかいレザーの革質となっていますので、着やすさは抜群です。
裏地はウール生地で仕立てられていますので、保温性も抜群。
デザイン性はさることながら、機能性にも優れた1着なのは間違いないでしょう。
サイズ表記は "2"
日本サイズで "M ~ L" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
ミリタリーアイテムらしく、大きめのサイズ感でガバッと羽織って頂いても格好良いかと。
汚れ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
数あるヨーロッパミリタリーアイテムの中でも認知度の低い "Carabinieri"
珍しいアイテムがお好きな方にもお勧めしたい逸品です。
当ショップでも入荷の少ない1着となりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。