推定60年代頃、L'ESQUIMAU(レスキモー)製『プリントモールスキン ラペルハンティングジャケット』になります。
昨今国内においても、見かける機会の多くなった当ブランド。
主にハンティングジャケットやフィッシングジャケットを手掛けていた、フランス創業のアウトドアブランドとなります。
当個体については、同じフランスのメーカーである "MEFFRE" とのダブルネーム。
当ブランドから出されているアイテムの数々は、意匠の凝ったデザイン性の高いアイテムが多い印象です。
今回ご紹介するこちらの個体も、それに該当する個性的な逸品かと思います。
控えめなラペル襟・中部に配置されたハンドウォーマーポケット・裾部に配置された大容量フラップポケット・撥水性の施された背面のゲームポケット等、機能性に優れながらも、ファッションアイテムとしても魅力的な好ディテールの数々。
肩部にはアクションプリーツが施されており、動きやすさを追求した設計。
これにより、腕を動かす際のストレスが軽減され、快適な着心地を実現しています。
前合わせは、比翼式のボタン留め仕様。
比翼式にする事により、非常に洗練された印象という視覚的なメリットもありますが、布が二重構造になる事により風の侵入を防いだり、ボタンを外的影響から保護するという機能的なメリットが多いのも魅力ですね。
当個体の最大の特徴は、同年代のフレンチワークウェアでも希少ファブリックとして知られる "Printed Moleskin(プリントモールスキン)" 生地を贅沢に使用している所かと思います。
プリントモールスキンとは、その名の通り、モグラの肌の様な生地感という事から名付けられた "Moleskin" 生地に、細かいピッチのストライプ柄がプリントされた生地となります。
同年代のベルギー・フランスでも、僅かなアイテムにしか採用されていない希少な生地となっていますので、探されている方も多いかと。
生地感に関しては通常のモールスキンと同様で、コットンとは思えない滑らかな肌触り・生地の厚さがあります。
その秘密は "糸の織り方" にあります。
モールスキンは "繻子織り" という糸の織り方から成される生地となります。
繻子織りとは、経糸・緯糸を5本以上から構成される織物組織(三原組織)の1つとされ、糸の浮きが非常に少なく、経糸または緯糸のみが表に表れている様に見えます。
密度が高く、生地が厚く、柔軟性に長け、滑らか、光沢感が強いのが特徴。
そんな高密度に織った、地厚で柔軟性に優れているモールスキンだからこそ、ワークウェア等の過酷な環境下で働く人々の労働着として採用されていたのでしょう。
ダークトーンのアイテムになりますので、発色の良いカラー物は勿論、同系色のアイテムで合わせたスタイリングでも綺麗に纏まってくれます。
また、袖も前振りの立体的な仕立て方がされていますので、ハンティングジャケットではありながらも上品な印象も感じます。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "L" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ジャストサイズ・オーバーサイズのどちらで着用しても様になるかと。
汚れ・擦れ・ほつれ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用可能かと思います。
グッドディテール・グッドデザインなアイテムが多い "L'ESQUIMAU"
本来の使用用途であるハンティングジャケット・フィッシングジャケットならではのディテールを有した個体は、現代のファッションシーンにもマッチする良い意味で "今っぽい" 1着ではないでしょうか。
当ショップでも入荷の少ないアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。