推定60年代頃、フランス製『ラグランスリーブ ウォータープルーフ レインコート』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
襟部先端に、現フランスの郵政公社 "La Poste(ラ・ポスト)" のロゴが見られる為、当時その類の職業に従事する労働者に支給されていた制服だと思われる1着。
しかしながら、ラ・ポストは1990年に郵便と通信サービスが分離されて出来た事業体となりますので、その前身に当たる "PTT(Postes, Télégraphes et Téléphones)" 時代に採用されていた物だと思われます。
PTTとは、1879年に郵便と電信が統合された "P&T(Postes et Télégraphes)" が誕生し、その後の郵便・電信・電話のサービスを提供する事業体の総称となります。
通信技術の進化と市場競争の激化に伴い、先述に記載した通り、1990年に郵便と通信サービスが分離され、"La Poste" と "France Télécom" という2つの独立した事業体に再編されました。
また、更に襟部のロゴが採用されていた期間が、1960年〜1978年となっている為、その期間内に採用されていた個体と分かります。
詳しい年代は不明ですが、ステッチ・スタンプ等から推測しても、1960年代初頭頃に生産された1着かと。
ボディに防水性に優れた生地を採用している点・アームホールがたっぷりと設けられたオーバーサイジングな仕立ての点を見ても、恐らく制服の上から着用する、レインコートの様な役割を持つオーバーコートだったのかと思われます。
また中部に配置されているハンドウォーマーポケットも、中の衣服にアクセスし易い様に貫通式を採用しています。
腕周りの可動域を広げる "ラグランスリーブ" 仕様というのも嬉しいポイント。
オーバーサイズで着用してもショルダーラインに沿って生地が落ちてくれますので、綺麗なシルエットでのご着用が可能となっています。
前合わせは、ジップファスナーとスナップボタンでの比翼式の二重構造を採用。
ジップスライダーには、"ECLAIR" 社製ジップが採用されています。
また襟を立てて着用する事を想定とした "チンストラップ" が付属しているというのも評価出来るポイントではないでしょうか。
チンストラップが付いているのと、付いていないのとでは雲泥の差。
襟を立てて着用した時の高揚感・雰囲気は別格です。
首元内側には、民間企業に支給されている個体に見られるスタンプも確認出来ます。
残念ながら内容は薄れて解読不可能ですが、残っているというだけでも価値はあるかと。
当個体は恐らく "Rubber(ラバー)" 生地で仕立てられています。
ラバー生地は非常に弾力性があり、動きに合わせて柔軟に伸縮する為、身体の動きを妨げず快適なフィット感を提供。
また、高い防水性を持ち、雨や湿気から身体を守る為、アウトドアウェアやレインウェアとしても向いている生地となります。
摩耗や引き裂きに強い耐久性を備えており、長期間に亘って使用できる為、日常使いのカジュアルウェアから、ハードな環境で使用される作業着まで、幅広い用途で信頼されています。
カラーは、最も汎用性が高くお探しの方も多い、ブラックカラー。
ロング丈・生地特有の光沢感・ブラックカラーが合わさった独特な雰囲気は、どこかモードな印象も感じますので、その様なファッションが好きな方にもハマる1着かと。
希少性だけでなく、ファッションアイテムとしての視点で見た時にも、非常に格好良い1着かと思いますので、是非とも気兼ね無く着用して頂きたいです。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "L ~ XL" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
汚れ・擦れ・生地特有の割れ・剥がれ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
恐らくレインウェアとして当時着用されていたであろう、非常に珍しい1着。
ロング丈・光沢感・ブラックカラーが放つ只者ならぬ雰囲気は、ヴィンテージという域を超え、全てのファッショニスタに刺さる逸品かと思います。
お金を出せば買えるような代物ではなく、今後入荷できるかも確約が出来ません。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテムとしても申し分ない1着。
国内外問わず滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、珍しいアイテムがお好きな方はこの機会をお見逃しなく。