推定60年代頃、スペイン軍『グリーンアメーバカモフラージュ パラトルーパージャケット』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
スペイン軍の歴史は非常に長く、特に16世紀から17世紀にかけてのスペイン帝国の時代では、ヨーロッパと新大陸の両方で主要な軍事力を持っていました。
この時期、スペインの軍隊は "TERCIO(テルシオ)" と呼ばれる独特の編成を持ち、銃士と槍兵を組み合わせた戦術で数々の戦場で成功を収めていたそう。
18世紀に入ると、スペイン軍はフランス軍のモデルに基づいて再編成。
1704年には従来のテルシオが廃止され、代わりに連隊制が導入されました。
その後、スペイン陸軍の将軍グループがクーデターを起こした事により始まったスペイン国内の抗争 "スペイン内戦(1936-1939)" が勃発。
マヌエル・アサーニャ率いる左派の共和国人民戦線政府(ロイヤリスト派)と、フランシスコ・フランコを中心とした右派の反乱軍(ナショナリスト派)とが争った内戦となっており、結果フランコ率いるナショナリスト軍が勝利し、スペインはフランコ政権下に置かれる事となりました。
内戦直後には第二次世界大戦を迎え、フランコは戦争に参加せず中立を宣言。
スペインは正式には戦争に参加しませんでしたが、内戦時でのヒトラーの援助に報いる為、"青師団(División Azul)" と呼ばれる志願部隊をドイツ軍に派遣し、ソビエト連邦との東部戦線で戦いました。
戦後、スペイン軍は再編成と近代化を進め、現在ではNATOの一員として国際的な軍事協力にも参加しています。
そんなスペイン軍にて、空挺部隊の制服として支給・着用されていたと思われる、グリーンアメーバカモフラージュがあしらわれた "Paratrooper Jacket" のご紹介です。
かなり特徴的な迷彩柄である、スペイン軍特有の "Green Amoeba Camouflage" が目を惹く1着。
こちらの迷彩柄は、正式には "M60 Boscosos(Woodland)Camouflage" と呼称されており、1960年代にスペイン軍が初めて開発した軍用迷彩パターンとなります。
また、前身である "M59 Rocoso(Rocky)Camouflage" パターンのバリエーションとして導入されたと言われています。
特に森林環境での着用を目的として設計され、薄緑色の背景に黒・赤・緑のアメーバ形で描かれており、エクリュカラーの斑点が重なる迷彩模様。
こちらの迷彩柄はスペイン軍の中でも、主に陸軍特殊作戦部隊(COE)と空挺部隊(Paracaidistas)で着用されていたそう。
数ある迷彩柄の中でもトップクラスの希少性を誇る "Green Amoeba Camouflage"
国内外問わず、現存する数が非常に少ない事から初見の方も多いのではないでしょうか?
恐らく日本国内でも、数えられる程しか流通していないかと思われます。
迷彩柄は勿論ですが、ディテールもミリタリーアイテムらしく武骨な印象。
ドイツ連邦軍(Bundeswehr)が1950年代頃に着用していた、スプリンター迷彩のパラトルーパージャケットを彷彿とさせる佇まいが、非常に格好良い1着。
大きめの鋭利な襟・ミリタリージャケット特有のエポレット・両胸に斜めに配置されたジップポケット・前面と背面の裾部に配置されたフラップポケット・両袖部に配置されたシガーポケット等、漢心をくすぐるディテールの数々。
両脇には、中の蒸れ防止の為にベンチレーションホールが設けられています。
風の侵入を防ぎ、保温性を高める為に高めに設計された、ボタン留めの襟仕様ですので、襟を立てて着用しても格好良いかと思います。
また裾部には、ドローコードが付属。
ドローコードを絞ることにより、シルエットの変化も楽しめる2WAY仕様となりますので、ご着用時の気分によって是非変えてお楽しみ下さい。
前合わせは、ジップファスナーとスナップボタンでの比翼式の二重構造を採用。
ジップスライダーには、"AREITIO" 社製ジップが採用されています。
当個体はダブルジップ式が採用されていますので、様々な着方が出来るのも嬉しいですね。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "M ~ L" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと。
ミリタリーアイテムらしく、大きめのサイズ感でご着用頂いても格好良い1着かと。
汚れ・擦れ・小穴・ボタン損傷・ボタンカバー欠損等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと。
ヨーロッパミリタリーの中でも、スペシャルカモフラージュに位置する当個体。
希少性はさることながら、ファッションアイテムとしての視点で見た時にも、非常に格好良い1着かと思いますので、是非とも気兼ね無く着用して頂きたいです。
お金を出せば買えるような代物ではなく、今後入荷できるかも確約が出来ません。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
国内外問わず滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、探されていた方や珍しいアイテムが好きな方はこの機会をお見逃しなく。