推定80年代頃、チェコスロヴァキアスヴァザーム『スプリンターパターンカモフラージュジャケット』になります。
現在はチェコ共和国とスロヴァキア共和国とに分裂して別々の国となっていますが、1918年〜1992年まではチェコスロヴァキア社会主義共和国(1918年〜1960年まではチェコスロヴァキア共和国)として存在していました。
そんなチェコスロヴァキア社会主義共和国時代に、スヴァザーム(軍との協力のための連合)にて着用されていたと思われるのが当個体となります。
スヴァザームとは、1951年に共産主義政権下のチェコスロヴァキアで設立された、準軍事組織(軍との協力のための連合)となります。
この組織は、主に軍事訓練やパラミリタリー活動を提供しましたが、その活動はボーイスカウトに近い性質もあり、多岐に亘りました。
ソビエト連邦の "DOSAAF(陸海空軍協力会)" に倣って設立された背景を持ち、約100万人のメンバーを抱え、特に若者の参加が活発でした。
活動は、軍事犬の訓練・短波無線操作・航空機パイロット訓練・射撃競技・モータースポーツなど幅広く、軍事関連の技術やスキルを学ぶ機会を提供。
特に、航空訓練ではグライダーやモーター付き航空機の飛行訓練が行われ、将来の空軍パイロットを養成していた様です。
しかし、1989年の『ビロード革命』により共産主義政権が崩壊。
チェコスロヴァキアは民主化の道を歩む事となり、政変の結果として、スヴァザームの様な共産党支配下の組織も存在意義を失い、1990年に正式に解散しました。
そんなスヴァザームにて採用された、かなり特徴的な迷彩柄である、チェコスロヴァキア独自の "Splinter Pattern Camouflage" が目を惹く1着のご紹介となります。
何故、この様なスプリンター迷彩柄を採用したのか等の詳細は不明ですが、ベージュを基調とした、比較的柔らかい印象のカラーリングを配す事によって、迷彩柄ながらも優しい印象を受けますね。
よりファッショナブルで、スタイリングの主役となる淡いトーンのカモフラージュジャケットをお探しの方には、是非ともお勧めしたい逸品です。
数ある迷彩柄の中でも、異質な存在感を放つ "Splinter Pattern Camouflage"
国内外問わず、現存する数が非常に少ない事から初見の方も多いのではないでしょうか?
迷彩柄こそ個性が強めですが、シンプル且つ簡素なディテールで無駄な装飾が一切無いので、比較的スタイリングに取り入れやすいかと思います。
スタイリッシュなスタンドカラー・両胸に配置された縦型ジップポケット・左袖のみに配置された小振りな横型ジップポケット・裾部に配置されたハンドウォーマーポケット等、シンプルながらも印象付けるディテールの数々。
また袖先は、ゴムシャーリング仕様となっている為、風の侵入を防ぎ、フィット感を高めてくれます。
前合わせには、スナップボタン留めによる開閉式を採用。
各部ジップポケットには、"WICO" 社製ジップを採用しています。
サイズ表記は確認出来ませんが、日本サイズで "S ~ M" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても小さめのサイズ感となりますので、小柄な体型の方でしたら問題なくご着用頂けるかと思います。
ミリタリーアイテムらしく、大きめのサイズ感でご着用頂いても格好良い1着かと。
汚れ等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージ見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
ヨーロッパミリタリーの中でも、スペシャルカモフラージュに位置する当個体。
希少性はさることながら、ファッションアイテムとしての視点で見た時にも、非常に格好良い1着かと思いますので、是非とも気兼ね無く着用して頂きたいです。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
国内外問わず滅多にお目にかかれない逸品かと思いますので、探されていた方や珍しいアイテムが好きな方はこの機会をお見逃しなく。