推定90年代頃、LONGCHAMP(ロンシャン)製『メリノウール パターンド ロングスリーブ ニットポロシャツ』になります。
LONGCHAMP(ロンシャン)とは、1948年に創業者である "Jean Cassegrain(ジャン・キャスグラン)" がパリで立ち上げた、フランスを代表するレザーグッズ・メゾンブランド。
戦後間もない時期、ジャンは父のたばこ店から出発し、革で覆った高級パイプや小物で名を上げます。
ブランド名の《LONGCHAMP》は、パリ西部の競馬場 "ロンシャン" に由来し、騎手と馬のロゴは軽やかさと機動性、そしてフレンチ・エレガンスを象徴するサインとして今なお受け継がれています。
創業以来の核は、アトリエの精密さと生産の安定性を同居させるクラフツマンシップ。
一言でいえば『仕立ての哲学を持った工業製品』をつくるメゾンです。
手縫い・コバ磨き・コバ塗り・縫いピッチの管理に至るまで、日常に耐える規格へ翻訳する運転術に長け、エレガンスと耐用性が矛盾なく共存します。
今も家族経営を貫き、フランス各地の自社工房を中核に自社責任のモノづくりを続けている事も、同社の信頼の源泉と言えるでしょう。
流行を跳ね返すベーシックさに、フレンチならではの色彩と気品を一滴。
日常の信頼になるラグジュアリーを求める方にこそ、ロンシャンは相応しいブランドです。
そんなロンシャンより、フレンチメゾンが手掛けたイタリア製ニットポロで、上質素材と90’sのグラフィックセンスが好バランスに溶け合った1着のご紹介です。
前身頃一面を覆うのは、ブランド名『LONGCHAMP』を格子状に組んだ総ジャカード。
プリントではなく編みで描く事で、文字のエッジにまで奥行きが生まれ、陰影が美しく浮き立ちます。
背面は潔い無地ブラックへ切り替え、アウターを羽織った際もフロントのロゴだけが計画的に覗く設計です。
襟は適度にハリのあるフラットなニットカラーで、前立ては3ボタンのプルオーバー仕様。
ボタンには "LONGCHAMP PARIS" の刻印が入り、シェルライクな艶が上品に光ります。
袖口と裾は伸びを抑える締まりの良いリブで、着用時のシルエットを綺麗に保ちながら、冷気の侵入も軽減。
肩は僅かに落ちるリラックス設計で、現代のスタイリングにも馴染む余裕あるプロポーションに仕上がっています。
首元内側には、ブランド名である "LONGCHAMP" の記載がされた、ブランドタグが付属。
当個体は "エクストラファイン・メリノウール 100%" を採用。
繊維一本一本がきめ細かく、指先で触れると "とろみ" を感じる程に滑らかです。
高密度に編み込んだジャカードは目面が均一で、プリントでは出せない奥行き。
肌あたりは優しく、それでいて弾力のある復元力がシワを寄せつけず、着用と保管を繰り返してもフォルムを凛と保ちます。
メリノ特有の吸放湿性が体温と湿度を上手にコントロールし、屋内外の温度差でもストレスが少ないのも持ち味。
着込む程に毛羽は落ち着き、表面にほんのりとした艶が生まれる。
そんな上質ニットならではの "育ち" も楽しめる生地感と言えるでしょう。
カラーは、"ブラック × ホワイト" の2トーン仕様。
前身頃一面に "LONGCHAMP" のタイポグラフィを格子状に織り出し、遠目にはチェック、近づくと文字が解けて見える二重構造のデザイン。
ジャカードの僅かな凹凸が光を受けて陰影を生み、モノトーンのコントラストに立体感を加えます。
ホワイトは真っ白過ぎないアイボリー寄りで、深いブラックに柔らかさを添える絶妙なトーン。
強さと上品さ、主張と調和。
相反する要素が同居する配色は、デニムからスラックス、レザーまで受け止める懐の深さが魅力です。
サイズ表記は "52"
日本サイズで "L" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても大きなサイズ感となりますので、大きな体型の方でも問題なくご着用頂けるかと思います。
ほつれ・小穴等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージは見受けられませんので、まだまだご着用可能かと思います。
フランスを代表する銘ブランド "LONGCHAMP"
バッグや小物が多い中、特にメンズラインの1着をご提案出来る事は中々ないかと思います。
素材の説得力と色の完成度でスタイリングを一段引き上げる1着。
上質メリノの着心地とモノトーン・ジャカードの存在感を同時に味わえる個体は多くないかと。
当ショップでも滅多に入荷しない希少なアイテムとなりますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。