【~80's】Vintage Aquascutum Single Raglan Soutien Collar Coat

推定80年代頃、アクアスキュータム製『シングルラグラン ステンカラーコート』になります。

スペシャルアイテムの入荷です。

英国製。

希少な一枚袖の個体となります。

Aquascutum（アクアスキュータム）は、1851年に仕立て人ジョン・エマリーがロンドンにて創業したブランド。
ブランド名であるAquascutumは、ラテン語でAqua（水）・Scutum（盾）を合わせた造語で『防水』という意。

創業当時の上流階級の紳士達の雨の装いは、ケープを何重にも重ねたオーバーコートが主流だったので、アクアスキュータムが開発した革新的な生地は瞬く間に注文が殺到したそう。

通常のアクアスキュータムのコートですと、大きくセットインスリーブ・ラグランスリーブ（2枚袖）とありますが、ジャストサイズで着用しないと肩が不自然に盛り上がってしまい、肩パッドの入ってるかの様なシルエットになってしまいます。

その反面、一枚袖特有の肩の落ち方はとても綺麗と評価をされています。
通常の2枚袖のラグランスリーブとなると、縫い目が袖の上部・脇下の2ヶ所となっています。
しかし一枚袖の場合、腕を一枚の布でぐるりと包む為、縫い目は脇下の1ヶ所のみとなります。
この僅かの差ではありながらも、シルエットに与える影響は絶大。
一枚袖は袖の生地が重力に対して垂直に落ちる為、よりドロップショルダーとなり美しいシルエットに繋がっています。

オーバーサイズで着用しても現代的にゆったり着用することが出来ることから、探されている方も多いのではないでしょうか。

表地がコットン&ポリエステルの混紡生地・裏地がコットン100%で仕立てられています。裏地はキルティング仕様となっており、中綿が詰まっていますので、秋冬に大活躍する防寒性も兼ね備えた万能コート。

更に前合わせは、ジッパーとボタンの比翼式ですので、風が侵入しづらい構造となっています。
ジップスライダーには、"YKK"社製ジップが採用されています。

この手の一枚袖コートでキルティング仕様は中々出会えないのではないでしょうか。

カラーも何とも珍しいラディッシュブラウンカラー（煉瓦色）となります。
単色ブラウン系の一枚袖自体、数が大変少ない印象ですが、このカラーは初見でした。
変わり種がお好きな方に是非ともお勧めしたい逸品です。

サイズ感も大きめとなっていますので、大きな体型の方でも問題なくご着用いただけるかと思います。
一枚袖となっていますので、多少大きめのサイズ感でも綺麗なシルエットで着用することができるかと。

内側脇部にややほつれ箇所がありますが、その他目立った汚れ・傷等のないコンディションとなります。
勿論、着用に問題のある大きなダメージもありませんので、まだまだご着用いただけます。

コートが活躍するシーズンになりますと、毎年一枚袖のコートを探される方も多く枯渇することが予想されます。

一枚袖のコートと聞くとバーバリーで探される方も多いかと思いますが、バーバリーの一枚袖よりも圧倒的に球数が少なく、市場に流通する機会がない希少な1着。

歴史的にも多大なる影響を与えたアクアスキュータム製一枚袖。
お探しの方がいましたら、是非この機会をお見逃しなく。